中国、廉価の小型車の投入が奏功
一方、中国汽車工業協会(CAAM)が2014年1月9日に発表した13年12月の新車販売実績によると、VWの新車販売台数は23万5700台となり、13年通年で319万台あまりに達した。米GMの中国での新車販売台数は、13年通年で316万台(前年比11%増)。VWがわずかにGMを抑え、9年ぶりに首位に立った。
VWは、7万元弱(120万円程度)の廉価な中・小型車の投入に加えて、中国人好みの、SUV(多目的スポーツ車)などの車種で品揃えを充実したことで躍進。「日中問題で日本車が失速するなかでシェアを拡大したことも影響した」(シンクタンクの研究員)
欧州車を中心に輸入車人気が高まる韓国では、VWのSUV「ティグアン2.0TDIブルーモーション」や「パサート2.0TDI」が売れ筋。韓国輸入自動車協会(KAIDA)の2013年11月の輸入車販売台数(新規登録台数)によると、VWが2位の独BMWを逆転して首位に立った。
VWは小型車の「ポロ」なども人気が高く、他の輸入車に比べて相対的に価格が低いことが販売台数を伸ばしている要因とみられる。