140文字の短い文章を投稿するツイッターが流行した次は、短時間の動画投稿サービスが注目されている。ツイッターを初期に積極的に使い始めたのはITに詳しいユーザーだったの対して、短時間の動画サービスはJC・JK(女子中高生)の間で利用されているようだ。
「自撮り」動画をアップロードしてファンを増やし、ちょっとした有名人になる人も現れはじめた。
スマホアプリで撮影から投稿まで完結
短時間の動画投稿サービスで代表的なのは、米ツイッター社が2013年1月に開始した「Vine(ヴァイン)」だ。動画の長さは最長で6秒に制限されていて、投稿した動画はループ再生される仕組みとなっている。スマートフォンアプリで撮影や編集、投稿まででき、ネット上で仲間と簡単に動画を共有できる。8月時点で世界のユーザー数が4000万人を突破した。
リビジェン(東京・港区)が2014年1月7日に発表した動画配信・共有サービスに関する調査結果によると、Vineの認知度は10代:22.5%、20代:6.5%、30代:4.2%という結果で、10代が飛び抜けている。スマートフォンのアンケートアプリ利用者から得た、500のサンプルを元に分析したもの。
日本では特に女子中高生の間で流行っているようで、2014年1月9日に日本テレビ系「ZIP!」の特集「NEXT BREAK JC・JK流行速報! 第2弾」で取り上げられた。高校2年生の女子生徒が、「自分で動画を撮るんですよ。Vineっていう。それをツイッターとかに載せて。流行ってるんですよそれが」と熱っぽく語っていた。
番組で紹介されたのは、複数の女子高生が「なっしー!!!」と、「ふなっしー」をまねて叫ぶ様子を映した動画で、テンポよく画面が切り替わっていき、自動的に同じ動画が繰り返し再生される。この動画を見た女子高生らは大笑いして、「3回目ぐらいがちょうどいい。来るみたいな」「スピードが速いから、ちょっともう1回見たいみたいな」といった感想を話していた。
Vineに公開されている動画で世界的に人気なのはCMのように、短い制限時間の中でもストーリーがあり、撮影のシチュエーションにも工夫を凝らしたものだ。その一方で、日本ユーザーが投稿した人気の動画は、身近なネタを撮影したものが少なくない。ある男子高校生はVineの「自撮り」動画で女子中高生から人気を集め、ツイッターで35万以上のフォロワーを持つ。