国会同意人事の時点で「女性の社会進出に否定的な発言」への懸念あった
長谷川氏は13年12月にNHK経営委員に就任している。NHK経営委員は国会同意人事で、安倍内閣が作家の百田尚樹氏や長谷川氏をはじめとする安倍氏に近いとされる人物を中心に国会に提示したという経緯がある。この人事案には「お友達人事」だとして疑問の声も多数出され、例えば12年10月25日の菅義偉官房長官の会見では、
「長谷川氏は女性の社会進出に否定的な発言をしている。これは総理が目指す、女性の社会進出を目指す政策と、果たして一致するのか」
といった批判もでていた。菅官房長官は
「大変な活躍をしており、まさに自立した女性のひとつの代表的な方なのではないか」
と釈明に追われていた。自民党の圧倒的な議席数を背景に国会は人事案に同意したが、大方の予想どおり「女性の社会進出に否定的な発言」が繰り返された形だ。