米グレンデール市の従軍慰安婦像をめぐる「空中戦」が激しさを増してきた。「テキサス親父」ことトニー・マラーノさんによる、撤去を求めるホワイトハウス宛の請願が受理に必要な10万件を超える一方で、韓国側では像の保護を求める請願も始まった。
韓国メディアは、活動を紹介しながら「サイバー戦争が繰り広げられている」などとあおっている。
日本側の請願活動には12万人が賛同
ホワイトハウスのウェブサイトで行われる請願では、その内容が何であれ、30日以内に10万件の賛同が得られれば、ホワイトハウス側が何らかの見解を示すことになっている。
親日家で知られる「テキサス親父」が2013年12月11日に投稿した請願の文面は、
「カリフォルニア州グレンデールの市立公園に建てられた像を撤去してください。この像は『平和の像』を装う慰安婦像で、その銘文を読めば分かるように、本質的には日本人と日本への憎しみをあおっています」
という内容で、14年初めには10万件を突破。1月8日時点では12万件に達している。近いうちにホワイトハウス側から何らかの見解が示されるとみられる。
韓国側も黙ってはいない。1月4日には、こんな内容の請願が始まった。
「昨日、『平和の像の撤去を求める請願』への賛同が10万件を超えたと聞きました。しかし、平和の像は、第二次大戦中の日本帝国主義による軍隊によって、性的奴隷制度の犠牲になった人を象徴するものです。歴史を正しく知らなければなりません。ですから、平和の像を守らなければならないと思います」