「空気缶」を売る男
陳光標氏はリサイクル事業で財を成した実業家で、札束を積み上げ台湾の貧民層に現金を配ったり、東日本大震災の被災地でポーズを決めながらボランティア活動をする様子を大々的にアピールしたりしてきた。日本のネットでも「自己顕示欲強すぎだろw」「ここまで露骨だと面白いなww」とたびたび話題になっている。
中国で反日デモが発生して日本車が破壊される被害が出た際には、自腹で中国製の車を43台贈呈したこともあった。贈呈式には鮮やかな緑色のスーツ姿で登場し、車の屋根に乗って歌を上機嫌で熱唱した。
PM2.5による深刻な大気汚染問題に対しては、「新鮮な空気の缶詰」を23万個無料配布したことでも注目された。台湾や新彊などで採取した空気を330ミリリットルぐらいの缶につめたもので、パフォーマンスで効果があってか10日間で4~5元(約60~75円)の缶が800万個売れたという。
ニューヨーク・タイムズ買収について中国出身の評論家・石平氏はツイッターで、
「どうやらこの話はただのホラ吹きの可能性が大。中国国内では早くも笑い話となっている」
と言っている。