ボスの顔出しには「それはちょっと秘密で」
記事によると、会場に集まったファンからは「黒ずくめ」にまつわる質問が複数出た。青山さんはボスの性別について聞かれた際、「それは言えませんねえ」と苦笑いしながらも「もう登場してますよ。阿笠博士じゃありません」と答えたという。さらに、「ボスが登場しているっていうのは顔もですか」という質問には「どうだろうねえ。それはちょっと秘密で。お楽しみに。やべーな」と笑みをこぼしながら、はぐらかしたようだ。
もっとも、今回出たヒントは初めて明らかになったものではない。ネットでも噂が広まっていた「阿笠博士=黒幕」説は、11年10月にクラブサンデー公式ブログが「阿笠博士じゃないよ(笑)」という青山さんの言葉を伝えている。また、ボスがすでに登場しているという点についても、06年1月に「実は、ボスの名前はすでに原作のどこかにでている。捜してみて下さい」と青山さんが朝日新聞の記事内で語ったとの報告がある。さらに12年6月には、MSN産経ニュースのインタビューで「今までにフルネームで登場している人です」とも答えていた。これらを踏まえると、今回のヒントは、ボスの「登場」が顔も含めたものかどうかは不明なため、有力な新情報にはならなかったようだ。
それでもインターネット上は大盛り上がりだ。青山さんの口から語られた久々のヒントをもとに予想合戦が繰り広げられている。特に、新一の実の父である工藤優作や、FBI捜査官のジェイムズ・ブラック、大富豪の故人・烏丸蓮耶、阿笠博士の伯母である阿笠定子などは有力視されていて、それぞれの根拠を列挙してコナン並みの推理を披露するファンもいるほどだ。他にも「実は工藤新一と江戸川コナンは別人」「アガサ博士の本名は違うのです とかいって結局アガサ博士なんだろ」といった見方を示す人もいた。