フィリピンのフィデル・ラモス元大統領は2014年1月4日付けの地元紙「マニラ・ブレィン」に寄稿し、安倍晋三首相の靖国神社参拝を問題視すべきではないとの考えを示した。
ラモス元大統領は、最近の日中間の動きを
「地域、世界政治における互いの影響力を切り崩そうとする動き」
だとした上で、中国が批判している靖国参拝を念頭に
「第二次大戦中の日本による占領でひどく苦しんだ国民として、我々フィリピン人は、最近の中国人のように不満を表明したり(日本に対して)敵意をいだくべきなのだろうか」
として、フィリピンは中国と足並みをそろえるべきではないと主張した。
また、日本軍のフィリピン占領については
「今でもいい感情は持っていない」
としながらも、
「しかし、恨みを抱き続けて、よりよい未来を危険にさらすべきではない」
と主張。中韓とは一線を画した。