東京・有楽町駅前の火災の影響でダイヤが乱れ新幹線が大混雑した際、乗車していた女性が子連れやお年寄りを優先的にグリーン車に座らせてほしい、という発言をツイッターでしたところ、炎上状態になった。
「お前がチケット買って、お年寄りに配れ」「なんのためのグリーン車だよwwただのクレーマー」といった批判が寄せられたからだ。また女性を擁護する意見も出て、賛否両論となっている。
「切符がないとグリーン車に乗れないなんて」
2014年1月3日、有楽町駅近くで火災が発生し、正午前までに東海道新幹線106本が運休して約14万人に影響が出た。JR東海は臨時列車を出して対応したが、運転再開後も大幅に時間が遅れ、車内は大混雑に見舞われていた。
そうした中、新幹線に乗っていたある女性がこんなツイートをした。
「ちょいと新幹線の車掌さんよ!大幅に遅れて運行している中、席がたくさん空いているのにグリーン車の切符がないとグリーン車に乗れないなんて全っっっ然やさしくなーい。立ってる子連れやお年寄りがいるからお願いお願いって言ってもダメだった」
あまりにも車内が混雑しているから、子連れやお年寄りを空席のあるグリーン車に座らせて欲しい、と車掌に頼んだという内容だ。
これに対して
「正規料金払って乗っている人のことを考えた方が良いかと・・・」「他駅からグリーン乗る人に立てっていうんですか??」「なぜ料金を払ってる人がバカを見るような目に遭わなきゃいけないんですか????」
といった意見が寄せられた。
批判を受けて翌日に女性は、「グリーン車のチケット持ってないからって立ってる人がたくさんいて、その中におばあちゃんいたから席譲ってから車掌さんに相談に行きました」と、自身が率先してグリーン車の席を譲ったことや、「通常時にお金払ってグリーン車乗るのは当たり前田のクラッカーです」と、緊急時だからこそのお願いだったことを説明した。
ところが、最初の発言部分のNAVERまとめが作成され、3000以上のツイートがされるなど一気に拡散して炎上し、2ちゃんねるにもスレッドが立った。「一度精神科へ行くことを、オススメします」などと罵倒するユーザーも続々と現れ、数日立っても騒ぎが続いている。また炎上した女性が参議院議員・有田芳生さんの娘とされ、注目の度合いも高まった。
高須克弥院長「お年寄りや妊婦にグリーン車くらいサービスすべき」
一方で、女性を擁護する意見も出た。ロンドン在住の情報通信コンサルタントでライターの谷本真由美さんは、「この女の子の方が正しい」「本当は鉄道会社が率先してやるべきだったと思う。病人やケガ人がでる可能性があるからその防止になる」とツイート。
美容外科医の高須克弥さんも「臨機応変に対処すべきだ。緊急時にお年寄りや妊婦にグリーン車くらいサービスすべきだと思うが違うかね?僕は緊急時に治療費を請求なんかしないよ」と賛同している。
1月6日のテレビ朝日系「グッド!モーニング」でも取り上げられ、コメンテーターの東京都市大学の涌井雅之教授は、「率直に言って大変失礼ですけどどうでもいい話」としながら、「やっぱりそういう運用ができるように、JR自身のマニュアルの策定が必要だと思います。車掌の判断でできないですよね」と、緊急時用の運用マニュアルの必要性を語った。
グリーン車の緊急時の活用についてJR東海の広報担当者は、 「指定席を開放する基準は定めていませんが、混雑時には通路の開放をすることはあります。グリーン車は車内設備が違うということもあり、相応の料金を支払った方に利用していただいています。車内でグリーン券を購入することもできます。急病人が出た場合は、多目的室などで対応しています」と話していた。
また新幹線に関する類似した議論で、堀江貴文さんのツイッターも炎上した。新幹線で泣きわめく子供について自身の子育て経験をもとに持論を展開し、子供に睡眠薬を飲ませるというやり方に触れ、「そうすりゃいいのにね。なぜか薬が嫌だとかいう奴らが多い」と賛同のツイートをした。副作用があるなど批判意見が殺到したが、「別に正論言って炎上するなら本望ですが」と、まったく動じていない様子だ。