グアヤキル滞在者の7、8割はガラパゴス目的
夫婦が頻発しているタクシー犯罪をどこまで把握していたかは不明だが、犯罪率の高いこの地を新婚旅行先に選んだのはなぜなのか。都内の旅行会社に話を聞いてみると、エクアドルを訪れる日本人は、第一にガラパゴス諸島、第二にアマゾンを目指してやってくるという。日本からエクアドルへの国際便はキト行きが多いそうだが、ガラパゴス諸島への直行便はキトとグアヤキルからしかなく、便数にも限りがある。そのため、グアヤキル経由でガラパゴス諸島へ向かう人も少なくないそうだ。
「グアヤキルに滞在する旅行者の70~80%はガラパゴス諸島が目的だと思います。もちろんグアヤキルにも観光スポットはあるので、行く前後には観光したり、食事をとったりする人も多いですよ」(旅行会社担当者)。夫婦の詳しい旅行日程や滞在目的は明かされていないが、こうした状況を考えると、ガラパゴス諸島へ向かう予定だった可能性が強い。
現在、現地では捜査当局が犯行グループの特定を急いでいる。なお、エクアドルのホセ・セラノ内相は1月6日までに、市内の防犯カメラの映像や複数の証言から容疑者に関する重要な情報を得ていると日本の複数メディアにこたえている。