高級官僚が次々天下り先奪還に成功 国際協力銀に続き政策投資銀も財務省OBか 

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有力政府系金融機関で民間出身者は日本政策投資銀行くらい

   政府系金融機関のトップはかつて、財務省だけでなく、経済産業省や農林水産省を含めた霞が関官僚の有力な天下り先だった。しかし、小泉純一郎元首相が「官から民へ」のかけ声のもと政府系金融機関改革を進めた結果、トップは民間企業で経営に携わった人に次々に置き換わった。

   それがここへきてオセロゲームのように再び官僚OBに置き換わっている。2013年6月には元経済産業省事務次官の杉山秀二氏が商工中金副社長から社長に昇格。10月には元財務事務次官の細川興一氏が日本政策金融公庫副総裁から総裁に昇格。いずれも民間出身者がトップだったのを霞が関OBが奪い返した格好だ。

   有力な政府系金融機関で民間出身者が務めるのは,日本政策投資銀行くらいだ。今は元富士銀行(現みずほ銀行)頭取の橋本徹氏が社長だが、橋本氏が79歳と高齢なこともあり、元財務事務次官の藤井秀人副社長を社長に昇格させようと財務省が画策している。それが実現すれば、財務省の天下り先奪還作戦はほぼ完成する。

   ただ、政投銀内には「藤井社長」に不満を持つ生え抜き勢力も少なくない。政投銀社長を天下り指定席にさせず民間出身者がトップの政府系金融機関の「最後の砦」とすべきとの動きもあり、水面下の攻防が注目されている。

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