14年は「午尻上がり」 年末は1万8000円
野村証券エクイティ・リサーチ部チーフストラテジストの田村浩道氏は四半期ごとの日経平均株価のターゲットを、14年3月末が1万6000円、6月末が1万5000円、9月末には1万6000円に回復。12月末は1万8000円に設定している。
1~3月期は海外機関投資家の買い越し額が目立って多くなる時期にあたるほか、1月にスタートする少額投資非課税制度(NISA)も意外と大きな押し上げ効果になりそうなので、現在想定している3月末1万6000円を超えて値上がりすることもあり得る、という。
4~6月期は消費増税の影響を勘案して下落するが、「心理的な部分にとどまる」と予測する。
一方、英バークレイズは2014年の日経平均株価を、1996年以来の水準となる2万2000円台へ押し上げる、とみている。
トムソン・ロイターがエコノミストやストラテジストなどを対象に実施した2014年相場見通しアンケート(33人が回答)によると、2014年末にかけて株高が一段と進むとの予想が多かった。日経平均株価の高値予想で一番多かったのは、足もとの水準から2000円高い1万8000円。安値は1万4000円。高値を付ける時期は12月が10人と最も多く、年末高を見込む声が目立った。一方、安値は1月と6月がともに6人だった。