日本の貿易赤字垂れ流し止まらず  円安でも輸出数量回復しなかった

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   日本の貿易赤字垂れ流しが止まらない。2013年は11兆円を上回り、2013年度は12兆円超に達して年間、年度とも過去最大になり、2014年(度)も10兆円を上回る高水準が続く見通しだ。

   財務省の貿易統計(速報)による11月の貿易赤字(2013年12月18日発表)は2か月連続で1兆円を超え、11月として過去最大の1兆2929億円を記録。1月からの累計赤字は10兆1672億円になった。

輸入押し上げ原因は原発停止に伴う火力発電

   このペースでいけば、年間では2012年の6.9兆円を軽く上回る11兆円超に達する見通し。2013年度の赤字は、商社の業界団体である日本貿易会が12兆990億円になるとしている。

   貿易赤字が過去最悪のペースで膨らんでいるのは、火力発電燃料などの輸入がかさむ一方、国内製造業の空洞化のため、円安にもかかわらず輸出が伸びないからだ。

   まず、11月の輸入額は前年同月比21.1%増の7兆1933億円。これを押し上げている第一の原因が原発停止に伴う火力発電への依存度の高まりだ。11月の原油の輸入額は同34.9%、液化天然ガスは同37.4%の大幅増となった。

   1年前の1ドル=80円前後から1ドル=100円程度まで円安・ドル高が進み、円換算の輸入額が膨らんだもので、11月までの燃料の輸入額は前年同期よりも12.8%増えて24.7兆円に達した。もう一つがスマートフォンの輸入で、スマホなど「通信機」は23.6%増えた。通信機を含む電気製品全体では、2013年累計で輸入額が輸出額を初めて上回って輸入超過(赤字)に転落する見通しだ。

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