「ぶつからない車」「ロボット掃除機」「3Dプリンター」… 気分は「未来志向」、いま消費者が注目する商品は?

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   電通総研が全国の20~69歳の男女1000人にインターネットで行った「消費者が選ぶ2013年の話題・注目賞品ランキング」調査は、(1)東京スカイツリー、(2)ハイブリッドカー、(3)スマートフォンのトップスリーに続き、4位にロボット掃除機、5位に車の衝突防止支援システム、8位にノンフライヤー(油を使わなくても揚げ物ができる調理家電)、9位に電気自動車、12位に3Dプリンターが入った。

   三井住友銀行グループのSMBCコンサルティングが行った「2013年のヒット商品番付」でも、3Dプリンターが前頭2枚目、「ぶつからない車」が前頭3枚目に入るなど、未来を予感させる次世代の技術が上位にランクされた。

今後の発展可能性を感じさせるものが上位にランクイン

「ぶつからない」で勝負(画像はスバル「アイサイト」公式サイト)
「ぶつからない」で勝負(画像はスバル「アイサイト」公式サイト)

   2013年に注目を集めたこれらの商品の共通点は何か。電通総研によると、2013年はアベノミクスと東京オリンピックの招致などで景気が上向き、「一過性のブームではなく、今後の発展可能性を感じさせるものが上位にランクインした」という。ロボット掃除機、車の衝突支援システム(ぶつからない車)、3Dプリンターなどがそうだ。

   事実、ロボット掃除機は国内外のメーカーの製品が量販店などで人気を呼び、各家庭で「欲しい家電」の上位に挙げられ、「関西では新聞の拡張販売の景品(拡材)としてロボット掃除機が登場している」(新聞業界関係者)という話もある。

   「ぶつからない車」はスバルのアイサイトのキャッチコピーだが、衝突防止支援システムの知名度を高めた。「スバルはじめマツダ、ダイハツなど各メーカーが次々と発売し、販売台数を伸ばしている。さらに普及が進めば部品コストも下がり、今後のスタンダードとなることが予想される」(SMBCコンサルティング)。実用化が話題となった3Dプリンターは、ものづくり産業を中心に中小企業などへの普及が期待されている。

   これらの商品について、電通総研は「バブル崩壊以降、守りの姿勢から抜け出せなかった消費者が、アベノミクスによる好況感やオリンピック招致などに励まされ、攻めの姿勢を見せ始めた。これからさらに生活に入り込んで来そうな技術革新を歓迎し、ワンランク上のプレミアム商品への志向を強めた」と分析する。

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