差別化で挽回狙う後発組
「ShootingStar」もその1つだ。2013年6月スタートのいわば「後発組」だが、運営会社JGマーケティングの代表取締役・佐藤大吾さんは、元々NPO向けクラウドファンディング「ジャスト・ギビング・ジャパン」を手掛けてきた経験がある。これまでに50件の企画を掲載し、平均達成額は170万円。この金額は「業界一」だという。
単に「場」を提供するだけでなく、メディアなどとも協力して案件をPRする、投資対価の内容なども含め利用者へ積極的にアドバイスする、などの方針で差別化を図り、個人のみならず企業の利用も積極的に推進する。特に企業相手には、これまでのノウハウなどを背景にした「信頼性」がアピールポイントだという。上記の堀潤さんとの協業や、最近では元大関・把瑠都さんの断髪式への参加もクラウドファンディング形式で募り、話題を呼んだ。
最近の競争の激しさについて代表の佐藤さんに水を向けると、「いろんなサービスが競争しあって努力するのはいいこと。取材の機会も増えました」と笑う一方で、2014年には「淘汰」も進むだろう、との見方も示した。そうした状況で生き残るためにも、「(2014年には)まずは流通総額で、国内一番にならなくては、と思っています」と闘志を燃やす。