運転手全体に占める女性の割合は2%程度
運転手がすべて女性というタクシー会社も現れた。京都市の「みとちゃんタクシー」がそれで、地元でタクシー事業を展開する洛東グループの傘下として2013年7月に誕生した。女性ならではのソフトな「おもてなし」が売りという。
また、岡山が地盤とする両備グループのタクシー会社の一つ、「両備グレースタクシー」も、17人の運転手がいずれも女性だ。
タクシー業界としては法人需要が落ち込むなか、高齢者の送迎サービスなどで個人の乗客を取り込もうと懸命。女性運転手には、乗客のニーズにあった新しいサービスの開発への期待もかかっている。
ただ、全国ハイヤー・タクシー連合会によると、運転手全体に占める女性の割合は2%程度しかない。女性運転手の数は、2013年3月末時点で6699人。11年3月末と比べて1028人減った。「ここ数年の景気の低迷などで、会社がクルマを減らしています。その分運転手も減らしていますから、女性運転手も減っています」と話す。
「女性の採用に力を入れていることは承知していますが、今年度末(14年3月)もおそらく減っていると思われます」と、推測する。