北朝鮮の金正恩第1書記は2014年1月1日、恒例の新年の辞を発表した。朝鮮中央テレビが、正恩氏が自ら新年の辞を読み上げる様子を放送した。朝鮮中央通信も全文を配信した。その中で、2013年の出来事として「党内に潜んでいた分派の汚物を除去する断固たる措置を取りました」と言及。12月に行われた張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長らの処刑を念頭に置いているとみられ、正恩氏は自らのおじを「汚物」と断じたことになる。また、張氏らの粛清が正恩氏自らの意思で行われたことも裏付けられた。
朝鮮労働党のあり方については、
「党内に唯一的指導体系を確立し、党隊伍の純潔を確固と保持し、党組織の戦闘的機能と役割を高めなければなりません」
と述べ、正恩氏への絶対的忠誠を求めた。