写真模写による著作権侵害疑惑がかけられていた「昆虫交尾図鑑」について、著者の長谷川笙子さんが2013年12月28日、ツイッターで自身の見解を発表した。
長谷川さんは「一人のクリエイターとして」、出版元の飛鳥新社の見解とは別に自身の思いとして、他者の著作物である写真を無断で参考にし、出版したことについて謝罪した。「昆虫のことを表面的に知ったつもりになり、撮影者の方々の苦労やお気持ちを想像する力に欠けていました」と振り返り、法律上問題があるかは別として、「クリエイターとしては真摯な態度ではなかった」と反省している。その上で、同書に関する自身の収益の全放棄や、関係者への使用料の支払いなどを明言した。
「昆虫交尾図鑑」は12月7日の発売後、インターネット上で、本の中のイラストとそっくりな写真がいくつも見つかったことで、「模写による著作権侵害ではないか」とネットユーザーから問題視されていた。これを受け、飛鳥新社は公式サイトで見解を発表し、「著作権を侵害するものではない」と反論していた。