「下ネタ」はほどほどに…
そして2013年、最も反響があったのは、過激すぎる「問題発言」で窮地に立たされてしまった佐賀県鳥栖市のゆるキャラ「とっとちゃん」の記事だ。とっとちゃんは市鳥のメジロをモチーフに04年に誕生、今年9月からは音声合成により「しゃべれる」ようになっていた。だが、その「おしゃべり」が事件を引き起こした。
1位:鳥栖市公式ゆるキャラが「アナル」「われめ」… ラジオで「問題発言」、活動自粛か(11月9日)
10月23日未明、ラジオ番組「久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)にゲスト出演し、生放送中にゆるキャラを生み出す企画に参加した。リスナーから届いた「女性器のゆるキャラを描いてください」とのメールに、パーソナリティーの久保さんが「『とっとちゃん』ならぬ『ちっつちゃん』ですね」と下ネタを飛ばすと、とっとちゃんはそれに被せて「とっとちゃんの方が気持ちいいですとっと」と言い放った。その後、久保さんに制されるも止まらず、脈絡なく「ビラビラだとっと」「男性器すごい、とっと」などと発言したり、「アナル」の正しい発音を指摘したりと「ヤりたい放題」だった。
当初、ゲストのゆるキャラ評論家、犬山秋彦さんから「鳥栖の観光協会から『下ネタ』の許可を取っている」と説明があったのだが、市には一連の「わいせつ発言」に対する苦情が寄せられ、鳥栖市は11月15日に着ぐるみ出演の年内活動自粛を正式に発表した。音声は委託企業が担当していたといい、観光協会との意識のずれがあったようだ。同じく委託運営による問題発言で、「引退」を余儀なくされた北海道長万部町の「まんべくん」を彷彿させる。
2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」には、トップテンの1つに「ご当地キャラ」が選ばれ、ゆるキャラが市民権を得た年となった。J-CASTニュースでは2014年、個性豊かなゆるキャラたちの「偉業」や「珍事件」を紹介するのはもちろん、電子書籍刊行も予定している。