首のこりもスマホ普及率も働き盛り世代ほど高い
「AERA」10月21日号では、首のこりや重く感じる症状に悩んでいる人が増えているとの記事を掲載した。医師のコメントとして、こうした症状は20~40代の働き盛りが多く、特に女性は男性の2倍程度だと説明した。女性は首が細いため疲労が蓄積しやすいためだ。複数の医師は原因として「携帯とパソコンです」と口をそろえたという。
調査会社IDCジャパンが2013年6月に実施した調査によると、回答者1万5493人のうちスマホの所有率は全体で49.8%と、ほぼ2人に1人にまで普及していることが分かった。10~20歳台は76.3%と世代間で最も高く、30歳台、40歳台も5~6割に達した。働き盛りの年代ほどスマホを手にしている。仕事中も休憩時間も移動中も画面を見つめ、気づけばベッドの中にまで持ち込んでいるという人は少なくないかもしれない。これでは首にますます負担がかかる。
スマホ普及率が高い韓国でも、同じような問題が起きている。政府機関の国民健康保険公団が2013年7月に発表した調査結果では、20代を中心に頸椎ヘルニアが急増していることが分かった。韓国紙「中央日報」によると、患者数は2007年の57万3912人から2011年には78万4131人に達した。人口10万人当たりの年平均増加率は、20代が7.6%と最も高かったという。主な原因はスマホの普及で、同紙の取材に神経外科医は、若い世代ほどスマホに多くの時間を費やしており、20代患者の増加とスマホに関連性があると推測している。