今や多くのファンを抱えるようになったAKB48には、色んなタイプの「オタク」が付いている。加入時は垢抜けないような女の子がキラキラしたアイドルに変貌していく様子を見守りたいファン、テレビタレントとしての面白さを重視するファン、欠点のあるメンバーを「ダメな子ほどかわいい」と応援するファン…。もちろん、擬似恋愛の対象としてメンバーを見るファンもいるだろう。
そんな色んなタイプがいるAKBファンの男性について、「女性はAKBオタクを恋愛対象から切り捨てるべき」というような論を、社会学者の宮台真司氏が提唱した。当然AKBファンからは抗議の声が上がっている。
「女性を物格化する男には、面白いことにAKBオタクが目立つ」
ビジネスサイト「東洋経済オンライン」に2013年12月26日、宮台氏のインタビューが掲載された。「AKBオタは、なぜリアルな恋愛ができない?」という見出しからしてセンセーショナルな記事だ。
宮台氏は「性愛」の最大の障害のひとつとして、相手を入れ替え可能な道具とみなす「物格化」をあげた。物格化する男性の特徴として「(1)女の過去の性愛体験に激怒したり耳を塞ぐ男」「(2)髪型や服装や挙措(きょそ、立ち居振る舞い)に一々文句を付ける男」「(3)母親の価値観を内面化し且つ母親役をさせたがる男」だといい、1つ当てはまるだけでもアウトだが、大抵の場合この3つをあわせ持っているという。
宮台氏は次のように続けた。
「経験的に言えば、そうした〈物格化〉する男には、ストーカーを含めて嫉妬深い〈粘着厨〉や〈処女厨〉が多く――それは理屈的に当然ですが――、面白いことにAKBオタクが目立ちます。〈(1)と(2)と(3)と〈粘着厨〉と〈処女厨〉とAKBオタクの、6条件〉をフル装備した男も大勢います。これが〈AKBオタク問題〉です」
宮台氏は女性に対して、こうした男性とは「直ちに」別れるよう勧めているという。「女を〈物格化〉する男の特徴は『自分に似合う(と母親が思ってくれる)女』を探すこと。この男は『その女に必要な男』がどんな存在なのかに関心を寄せません」だそうだ。