「どうせ関係改善できないなら…」
一方で韓国側からは、冒頭に引用した関係者発言のように「なぜ今……」との戸惑いの声も聞かれる。歴史問題はあるにせよ、安倍政権は韓国との対話を求めるスタンスを取っており、一時は韓国メディアからも朴槿恵大統領に日本への「融和」を求める声が高まっていた。また南スーダンでの「銃弾提供」の一件も、日本からのシグナルと受け止める向きもあった。
しかし結果的には、韓国政府が外交ルートを通じて日本側の「政治利用」に遺憾の意を伝えるなど、両者の思惑はすれ違いに。韓国のテレビ局YTNなどは、
「銃弾を提供したことに対し、韓国がありがたがるどころか『積極的平和主義』の宣伝として不快感を示したことも、今回の参拝に影響を及ぼした」
との見方もある、と報じている。