2014年2月に開幕するソチ冬季五輪・パラリンピックの日本代表選手が次々と決まるなか、日本航空(JAL)と全日空(ANA)が2013年12月25日、代表選手を招いて羽田空港で応援イベントを開いた。
JALは特別塗装機を就航させ、ANAは選手と合成写真が撮影できるコーナーを設けるなど、それぞれのやり方でキャンペーンを展開している。
縦5.7メートル、横16メートルにわたって浅田選手を描く
JALは、浅田真央選手(23=中京大)の写真を縦5.7メートル、横16メートルにわたって描いた特別塗装機(ボーイング777-300型機)を就航させる。特別塗装機は、浅田選手への「クリスマスプレゼント」という位置づけで、格納庫で行われた記者発表会でサプライズという形で披露された。
機体に描かれた自分の姿を見て、浅田選手は「すごくびっくりした」と目を丸くしていたが、すぐに
「飛行機に乗ってソチに向かうという、強い気持ちが高まった」
「(機体に描かれた)自分の笑顔より、さらにいい笑顔で演技を終わりたい」
と、金メダル獲得を誓っていた。
特別機は12月26日から主に羽田と沖縄(那覇)を結ぶ路線に就航する。それ以外にも、JALは第1ターミナルに五輪・パラリンピックをモチーフにしたコーナーを設ける。
ANAは国内線第2ターミナルでイベントを開き、全日本選手権で2連覇を果たし、五輪出場を決めた羽生結弦選手(19=ANA)が登場。羽田空港の国内線第2ターミナルには、スマートフォンを使って羽生選手やスノーボードの竹内智香選手(30=広島ガス)と記念撮影が楽しめる「バーチャル2ショット」や迫力ある動画をみられる「ムービングバナー」がお目見えした。ANAでは、一般から応募された写真と、羽生・竹内両選手の動画をつないで制作した応援CMも流す。
羽生選手も
「自分が五輪を見ている中で、どうやったらいいかを少しずつつかめているので、それも参考にしながら頑張りたい」
と意気込んでいた。
この日は、ANAのイベントが13時半まで行われたのに対して、JALのイベントは13時半集合の14時スタートだった。第2ターミナルから格納庫までは少なくとも15分はかかり、「掛け持ち」に苦労した記者も多かった。