2013年もAKB48グループは何かと「お騒がせ」だった。「人気に陰り」「ブームひと段落」とも言われているが、J-CASTニュースでは48グループを取り上げたニュース記事への反響はいまだに大きい。10月には電子書籍「愛と涙のAKB48」を刊行し、絶賛発売中だ。
何かと話題を振りまいてくれた48グループの、2013年に読者が最も関心を持った話題は何だったのか。J-CASTの年間アクセスランキングから「AKBの1年」を振り返る。
「だいぶぶっ飛んでる」指原1位の総選挙速報
1月初頭の「河西智美手ブラ写真集騒動」を皮切りに、「峯岸みなみ丸刈り&研究生降格」、「指原莉乃まさかの総選挙1位」など様々なニュースがあったが、中でも特にアクセスが多かった3本を挙げてみよう。
1位:「コントやってるって言わなアカンのか!」 AKB板野批判にナイナイ岡村が怒る
2位:AKBメンバー解雇に「イエローカード制」「指原の件は非行」 秋元康が「スキャンダル基準」明かす
3位:AKB48選抜総選挙、速報発表 1位指原莉乃の番狂わせ、大島優子は3位
3位は総選挙本番の結果発表ではなく、5月22日、投票開始の翌日に発表された「速報」の結果を掲載した簡単なトピックス記事だ。この記事が年間ベスト3に食い込んでくることからして、「初日で指原莉乃が1位」という事実がいかに衝撃的だったかが見て取れる。
この速報では指原さんが2万8516票、2位は渡辺麻友さんで1万4868票、前回総選挙1位の大島優子さんは3位で1万3993票だった。12年に「元カレスキャンダル」がきっかけでHKT48に移籍した、いわば「問題児」の指原さんが1位とあって、「なんかスゴイことになっとんね」「だいぶぶっ飛んだ速報だな」など、ツイッターでもこの記事が大いに話題になった。
なお、最終結果は指原さんが15万570票を獲得して堂々の1位、大島さんが2位に巻き返し、渡辺さんが3位につけた。
熱狂的なAKBファンの漫画家・小林よしのりさんを筆頭に指原さんの1位を快く思わないという人は少なくなかったが、指原さんが初のセンターを務めた曲「恋するフォーチュンクッキー」のその後のブームを見ても、この結果は驚きではあったが「指原さんは1位になるべくしてなった」と言えるだろう。
スキャンダルメンバーは「イエローカード2枚で解雇」
一時期は48グループといえば「恋愛禁止条例」というイメージがあったほど、スキャンダル発覚のメンバーに対しては厳しい処分が下されてきたが、秋元康プロデューサーが「恋愛禁止なんて一度も言っていない」と発言するなど、かなり軟化してきている印象だ。
そんな秋元氏が1月25日、雑誌「GQ JAPAN」のWeb版に掲載された対談記事で、「スキャンダル事情」について赤裸々に語ったことが話題となった。
12年の指原さんのスキャンダルについて、「指原はノーマークで、非行に気付かなかった親の責任だと思ってる。名前は出せないけれど、何回も目撃されたりしたという情報があるコには、『気を付けなさいよ』とか『どっちかにしなさいよ』って言ってあった。それなのに何かが起これば、イエローカード2枚目ということで解雇にせざるを得ない。でも指原にはイエローカードが出ていなかったの」と語り、スキャンダルでの解雇が「イエローカード制」だと明かしたのだ。
この対談が掲載された約1週間後に峯岸みなみさんが「お泊まり愛」を報じられ、丸刈りにして泣きながら謝罪する動画をYouTubeに公開したことが、国内にとどまらず海外でも大きな反響を呼んだのも記憶に新しい。
板野の仏頂面演出は「面白い」か「不快」か
そして今年最もアクセスの多かった記事は、スキャンダルや総選挙の話題ではなく、意外にも「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)に関するものだった。
4月20日放送の番組で、前田敦子さんのモノマネでおなじみの芸人・キンタロー。さんが芸を披露するたび、板野友美さんが不機嫌になり、仏頂面が映し出されるという演出があった。視聴者から板野さんのツイッターアカウントに「こわかった」「不愉快」などのコメントが寄せられると、板野さんが「本当は嫌いじゃないですよ」、キンタロー。さんもブログで「楽屋裏では仲良く話してました」と「ネタばらし」したのだ。
これを受け、司会のナインティナイン・岡村さんがラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)で「ボケですやんか!」と視聴者に噛み付き、「もうこれからバラエティー番組って全部、コントやってますって出さなアカンかもわからへんなー。コント中ですって」とボヤいた、というのが、J-CASTニュースで最も話題になったネタだった。
この記事には12月16日現在80件を超えるコメントが寄せられ、「コントとわかっていても、本性が透けて見えたようでいいイメージはなかった」「あれ見てネット上に批判的なコメントする人達って普通に笑いのセンスがないんやろうな」など賛否両論が書き込まれている。
「『5大ドームツアー』チケットが売れない」(7月18日)、「CDが売れている割に年間カラオケランキングでは苦戦」(12月3日)、「CM起用社数が2ケタ減」(12月11日)など「人気が峠を越えたか」という主旨の記事もあったが、紅白にAKB、NMB、SKEの3組が出場を決めるなど、1年を振り返るとやはり世間の関心は高い。2014年は我々にどんな話題を提供してくれるのか、まだまだ目が離せなさそうだ。
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J-CASTは今年も数多くのニュースを取り上げてきた。その中から、「韓国」「北朝鮮」などテーマごとに、記事のアクセスランキングをもとにしながら、この1年を振り返る。