「それなら日本を離れれば」とカチン
そして13年、最もJ-CASTで大きな反響があった韓国関連の記事は、朝鮮日報の社説をめぐる騒動だった。在日韓国・朝鮮人について、「ありとあらゆる迫害の中で強制労働に従事し、敗戦後も日本で暮らすことになった…被害者の子孫」だとした上で、
「本人が日本で暮らしたいと思ってそこに住んでいるわけではない」
と表現したことに、「それなら日本を離れればいい」とかみつく読者が続出したのだ。記事掲載から20日近く経ってもコメント欄に続々新たな書き込みがあったほど。
このほかにも、韓国メディアの報道内容には仰天させられることが少なくなかった。5月、韓国の大手紙「中央日報」がコラムで、広島と長崎に落とされた原爆について、「神の懲罰でありアジア人の復讐」と書いた。このことをJ-CASTが報じたところ、日韓双方で問題となり、のちにコラムの筆者は「遺憾の意」を表明する事態となった。
これらはいずれも韓国メディアの記事をJ-CASTが話題にしたケースだが、逆の例もあった。日本国内で一部自民党議員や週刊誌などが韓国に対する「金融制裁論」を主張しているとJ-CASTが報じたところ、上記の朝鮮日報が「日本のJ-CASTによれば……」とこの話題を報じたのだ。
また、韓流アイドル「クレヨンポップ」の新曲のイントロが、「ルパン三世」とそっくりだとして、韓国内で大問題になっていることを取り上げたところ、「日本の反応を知りたい」と、複数のテレビ局からJ-CASTへの取材依頼も。両国のネット民の反応も、今やほぼリアルタイムでニュースとなっている。「嫌韓」「反日」といいながらも、どうしても互いに相手が気になる。日韓の距離は、ある意味では近づいているのかも……。
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J-CASTは今年も数多くのニュースを取り上げてきた。その中から、「韓国」「北朝鮮」などテーマごとに、記事のアクセスランキングをもとにしながら、この1年を振り返る。