台湾修学旅行で反日教育が行われた? 埼玉・朝霞高校が訂正授業を実施

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「日本統治下のプラス面も生徒に理解させた」

   生徒には、講師が話す概要を載せた修学旅行のしおりも事前に渡しており、白土幸仁議員は、こう問題点を指摘する。

「日本が金鉱で強制労働させて半数が死んだという講師の話は、事実か分からないもので、でっち上げの可能性すらあります。また、日本が採掘した金を持ち帰ったのは、台湾に製錬所がなかったということがあります。ですから、略奪したと言ってしまうことはできないと思います」

   講師の話については、生徒に感想文を書かせており、県教委では、各クラス代表計8人の感想文を、名前を伏せパソコンで書き直したうえで議会側に出した。そこでは、日本の行為に衝撃を受けた、不安で怖かったといったことを書く生徒もいた。県議会の文教委では、自民委員らが生徒全員の感想文原本を出すように求めたが、県教委は、ほかはすでに破棄されたと説明するだけだった。

   朝霞高校では、議会などで問題視されたことを受け、2013年12月9~19日の間、訂正授業を行ったことを取材に明らかにした。教頭はこう言う。

「『JAPANデビュー』については、結論として、使ったことは問題だと考えています。授業では、『人間動物園』の表現について人権上の問題があると説明し、偏っていると指摘された部分についても、日本統治下ではプラス面もあったことを生徒に理解させるようにしました。講師が話した捕虜収容所の具体的な事実関係は不確定でしたので、そのように生徒には説明しました」

   ただ、感想文を出すことについては、「生徒も動揺していますので、内容が一人歩きすると困ります」と難色を示している。

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