張成沢元国防副委員長が2013年12月12日に処刑される直前に、甥にあたる金正恩第1書記と妻の金慶喜(キム・ギョンヒ)朝鮮労働党書記に会わせてほしいと懇願していたが無視されていた可能性が出てきた。
米政府系の自由アジア放送(RFA)が12月18日、北朝鮮消息筋の話として伝えた。
張氏は「元老グループ」の謀略に引っかかったと受け止められている
また、別の幹部筋によると、張成沢氏よりも先に処刑されたとされる側近の李龍河党行政部第一副部長と張守吉副部長が逮捕された際には、「すべての名誉と役職を投げ出すので部下の処刑は避けてくれ」と懇願したという。
さらに、張成沢氏の処刑については、中堅幹部の大方が
「張成沢は自らを除去して権力を得ようとしている邪悪な心を持った家来の謀略に引っかかり、弁解する余地も与えられず電撃的に処刑された」
と受け止めているという。この「邪悪な心を持った家来」は、金日成主席とともに抗日ゲリラ戦を行った「パルチザン世代」の一族にあたる「元老グループ」を指しているとみられる。