石原さんの依頼を断る口実だった?
つまり、石原慎太郎さんの依頼を受け付けない方針が集英社にはあるらしく、「すばる」の女性編集長は、石原さんの依頼を断る口実に差別論者という表現を使ったのではないか、ということだ。実際、石原さんが「三国人」という言葉を使って問題になったのは、2000年とかなり前のことだったこともある。
そこで、編集長の発言は本当にあったのか、あったとすればその真意は何かについて、集英社の広報部に2013年12月18日に取材した。しかし、この日のうちにコメントは返ってこなかった。なお、現在の編集長は男性のため、石原さんは、前の編集長のことを指しているらしい。
石原さんは、インタビューではさらに、講談社の雑誌にも小説などが載らなくなったと漏らしている。それは、50年ほど前からだといい、講談社の文芸誌「群像」の元編集長と当時ケンカになって、元編集長をぶん殴ったからだという。元編集長について、「変な野郎だったな」とつぶやいている。
関係者によると、少なくともここ5年は「群像」に石原さんの小説などは掲載されていないそうだ。講談社の広報室では、「あまりに昔のことですので、答えられる人はいない」といい、雑誌に小説などが載らなくなっているのかについても、「すべては確認できない」としている。
なお、石原さんの小説などは、扶桑社など産経新聞系の出版社や、文芸春秋社などでは現在でも載せられているようだ。