専門家「止まったのは単純な理由」?
松江市にある時計店に話を聞いてみると、島根県庁の時計は親時計と子時計を電線で繋いだ設備時計、システム時計と呼ばれるもので、親時計が出した信号が子時計に伝わり同じ時刻が表示される仕組みになっているのだという。親時計が子時計を制御しているため故障などで動かなくなれば子時計の動きは一斉にストップする。親時計が正常に動いていたとしても信号を伝達する機械が故障していれば子時計は止まってしまう。
「子時計が止まったのは信号を出す部分が故障したという、とても単純な理由だと思いますよ。そりゃあ30年以上も使っていれば故障もするでしょう。オカルトなんかではありませんよ」
と時計店の担当者は笑う。都内にある設備時計メーカーの話では、今でも国の機関や空港、駅などの公共の場所では、電線で親時計と子時計を結んだ設備時計を使うのが主流で、島根県庁のような時計の「事故」が起こらないように、導入した施設や会社では専門の業者と保守契約を結んで時計の管理をしているのだという。
はたして原因は「信号」の故障なのか、解明が待たれる。