財務省が2013年12月18日に発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆2928億円の赤字となった。赤字額は過去3番目の大きさ。赤字は17か月連続で、1979年以降で過去最長となった。
貿易赤字は1~11月の累計で10兆1672億円となり、年間で過去最大の貿易赤字になることがほぼ確実となった。
輸入額は前年同月に比べて21.1%増の7兆1933億円。数量ベースでは同5.0%の増加となった。原子力発電所の停止による原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料輸入が引き続き伸びているほか、航空機の輸入も増えた。
輸出額は18.4%増の5兆9004億円。輸出数量は同6.1%増と、12年5月以来1年半ぶりの伸びとなった。米国向けの自動車や中国向けの軽油などの輸出が増加した。