東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取っていた問題で、徳洲会側が東京電力病院(東京都新宿区)の取得を目指す考えを猪瀬氏に伝えていた。2013年12月18日、朝日新聞が1面トップで伝えた。
猪瀬氏が仮に徳洲会側の意向を把握していたとすれば、徳田虎雄前理事長と面会した際に「東電病院の売却は話題はなっていなかった」という都議会での答弁は虚偽だったことになる。
猪瀬氏と虎雄氏は12年11月6日に面会。その中で、虎雄氏が徳洲会として東電病院の取得に関心を持っていることを話題にしたという。この面会の2週間後に問題の5000万円は提供された。
東電病院をめぐっては、副知事だった12年6月に株主として東電の株主総会に出席して売却を強く要求。12年10月に東電が経営合理化の一環として売却を決めていた。
猪瀬氏は都議会で行われている集中審議で、過去の発言との不整合が相次いで明らかになっている。今回の報道でさらに辞任を求める声が高まるのは必至だ。