「張成沢」と検索すると死刑執行伝える記事しかヒットしない
削除されたままなのが、死刑を執行された張成沢元国防副委員長に関する記事だ。「張成沢」と検索して唯一ヒットするのが、張氏の死刑執行を報じる12月13日の記事だ。これは朝鮮語版でも日本語版でも同じだ。
NKニュースの分析によると、張氏について扱った記事が10~15本削除され、張氏への言及がある記事500本程度から張氏の名前が削除された模様だ。
張氏をめぐっては、失脚後に再放送されたドキュメンタリー番組が不自然に加工され、その姿が削除されたことが明らかになっている。今回の記事削除で、北朝鮮当局がウェブ上でも同様の方針を貫いていることが裏付けられた形だ。
朝鮮中央通信の記事は、北朝鮮にサーバーが置かれているウェブサイト(http://www.kcna.kp/)以外にも、日本にサーバーがあるウェブサイト(http://www.kcna.co.jp/)でも読むことができる。日本のサイトでは、張氏に関する過去の記事がヒットする状態が続いており、北朝鮮本国と運用方針に差がある可能性もある。