コント?「エスパー猪瀬」に大笑い 都知事は「カバン芸人」になったのか

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、連日、東京都議会で厳しい追及を受けている猪瀬直樹都知事。「現金は普段使っているカバンに入れた」との証言を裏付けようと、現物のカバンを議会に持ち込んだ。

   ところが、都議が用意した5000万円のサイズの箱を詰めたところ、入りきらない。知事が必死に押し込もうとするが、ファスナーが開きっぱなしだった。わざわざカバンを持参する「自爆行為」に加えて、ムキになってカバンと格闘するこっけいな様子に、インターネット上では「完全にコント」と揶揄された。

「今年最後にネタキャラ誕生」

カバンをめぐってひと悶着(13年5月撮影)
カバンをめぐってひと悶着(13年5月撮影)

   2013年12月16日に開かれた都議会総務委員会で、質問に立った公明党の長橋桂一政務調査会長に、猪瀬都知事が自前のカバンを手に歩み寄った。長橋都議はこの日、長さ38センチの白い紙の箱を用意。これは「新札で5000万円分」の大きさに相当する。中に入れる際に、こんなやり取りが交わされた。

長橋都議「見ると(カバンの)中に仕切りがあって入らない」
猪瀬知事「入ります」
長橋都議「どうやって入れたんですか」
猪瀬知事「そのまま押し込んでください」
長橋都議「押し込んでも入らないですね」
猪瀬知事「入ります」

   促されてカバンに箱をグイグイ突っ込もうとする猪瀬知事だが、サイズオーバーで思うように収まらない。周りで見守る都議からは思わず失笑が漏れ、「入んねーじゃんよ」と容赦ないヤジが飛ぶ。何とか中に詰め込んだが、今度はファスナーが閉まらない。ニュース映像はここで途切れているが、最後まで口が開いたままだったようだ。これで5000万円という大金を運んだとは不自然だ。

   このやり取りがネット上では、皮肉を込めて「面白すぎる」ととらえられた。自分からカバンを持ち出して「5000万円入ります」と強弁した揚げ句、試してみたら大失敗。まさかカバンを使っての「ボケ」をかましたわけではなかろうが、ネット掲示板には「今年の最後にこんな面白いネタキャラが誕生するとは思わなんだ」といった書き込みをはじめ、ボストンバッグに体ごと入る芸を持つお笑い芸人、エスパー伊東さんになぞらえて「エスパー猪瀬」とまで命名される始末だ。もはや「カバン芸人」という位置づけなのか。

姉妹サイト