アメリカは名前を公開する必要
番組に出演した東京大学大学院教授のロバート・キャンベル氏は、
「これがアメリカだと名前を公開しないといけないという法律があって、6つの州でしか匿名性を認めていない。1つは名前を公表しないとインチキをやっているのではないか、という不信につながる。もう1つは購買意欲を煽るんですね。次の人たちがどんどん買おうと」
と日本とアメリカの違いについてコメントした。
出演した6億円当選者の男性は、プログラマーから投資家に転身して仕事も順調だというが、キャンベル氏が「5年後に70%の人がすべてを失うっていう研究もある」と指摘するように、突然億万長者になると冷静な判断ができなくなる人も少なくないようだ。
宝くじの場合は、1000万円以上の当選者向けに「【その日】から読む本 突然の幸運に戸惑わないために」という名の専用ハンドブックが用意されている。当選者だけが無料でみずほ銀行から受け取れる非売品の冊子だ。2008年12月8日の「AERA」によると、高額当選者をケアするため、冊子には「知らせる必要のある人をすべてリストアップ」「ローンや借金の返済を優先する」「贈与税について知っておく」といった項目や、お金をどう使うかのチェックシートまでもある。