処刑側でその場に倒れこむ人が続出する
張氏も、同様の末路をたどったとの見方が強い。しかもただの機関銃ではなく、旧ソ連時代に開発された4連装対空機関銃「ZPU-4」が使われたのでは、と一部韓国メディアは報じる。口径14.5mm、本来はヘリコプターなどを撃ち落とすための兵器だ。
朝鮮日報が紹介する目撃者の証言などを元に、その状況を再現するならばこうなる。
12日、死刑判決を受けた張成沢氏は即刻処刑場に引き出された。派遣された立会人たちが見守る中、総重量2トン近い機関銃が張氏に向け、90発の弾丸を叩き込む。瞬時に張氏の身体は原型も留めず、まさに粉々に。凄惨な光景を前に、処刑側からもその場に倒れこむ人が続出する。
それでも処刑は終わらない。仕上げに四散した張氏の亡骸を、兵士たちが火炎放射器で消し炭にして回るのだ。こうして、「死んでも祖国に埋まる所がない」という判決文は現実のものとなった。