黒バス脅迫男「負けました」に感想相次ぐ アニメ監督・山本寛は「お前らって『勝った負けた』なのね」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   人気漫画「黒子のバスケ」を巡る連続脅迫事件で2013年12月15日、大阪市東成区の職業不詳、渡辺博史容疑者(36)が威力業務妨害の疑いで逮捕されたことを受け、インターネット上では早速さまざまな意見が飛び交っている。

   アニメーション監督の山本寛さんはツイッター上で渡辺容疑者の「ごめんなさい、負けました」という供述に言及し、「ああ、やっぱりお前らって『勝った負けた』なのね」との感想を投稿した。

「彼は、何と勝負していたのだろうか…」

「黒バス脅迫」容疑者逮捕に山本寛さんもコメント(画像はツイッターキャプチャ―)
「黒バス脅迫」容疑者逮捕に山本寛さんもコメント(画像はツイッターキャプチャ―)

   2012年10月2日、「黒子のバスケ」作者・藤巻忠俊さんの出身校である上智大学四谷キャンパスの体育館に「喪服の死神」を名乗る脅迫文と硫化水素入り容器が置かれたことを皮切りに、1年以上にわたって続いていた「黒バス」連続脅迫事件。報道によると、12月15日15時ごろ、東京都渋谷区の路上で郵便ポストに新たな脅迫文を投函しようとしている渡辺容疑者を捜査員が見つけ、職務質問した。すると、容疑者は「ごめんなさい。負けました」と事件への関与を認めたという。犯人は「作者への怨恨」が動機だと脅迫文に記していたが、容疑者は「作者との面識はない」とした上で「バスケットボールの漫画で成功していることに対するやっかみがあった」と供述しているそうだ。

   報道があった12月15日深夜以降、インターネット上は「黒子のバスケ」関連の話題で持ちきりだ。アニメ・漫画ファンからは安堵の声があがる一方で、「負けました」という供述に対しては「負けましたって何?イラッとする」「彼は、何と勝負していたのだろうか…」「勝ち負け二元論で世界を見ていることと、なおかつ脅迫行為に勝利の可能性を感じていたことの2点に驚きます」などと疑問の声も少なくない。

   「らき☆すた」「かんなぎ」などの作品で有名なアニメーション監督の山本寛さんも16日、「この事件で一番思うのは、ああ、やっぱりお前らって『勝った負けた』なのね、ということ」「『勝った負けた』でないと世界を語れない現代。やだね。しんどいね」と不快感を示した。さらに「日本人には『勝ち負け』は似合わない。日本人は、ただ一生懸命やるだけ。みんな早く気づかないと、また戦争だよ」と、「行く末」を憂えていた。

姉妹サイト