フランスのとあるカフェが導入した「価格表」が世界中から注目を集めている。提供メニューは同じ「コーヒー」なのだが、注文マナーによって価格が変わるというのだ。
ぶっきらぼうな言い方をすると、日本円にして1000円近く請求されてしまう。ユニークなマナー向上キャンペーンとして日本でもさっそく話題になっている。
頼み方次第で800円の差
「コーヒー」7ユーロ
「コーヒーください」4.25ユーロ
「こんにちは、コーヒーください」1.40ユーロ
このユーモアのある価格表を出したのは、南仏の観光都市ニースの「ラ・プティット・シラー」というカフェだ。頼み方一つでかなりの差が生じるが、出てくるコーヒーは全く同じもの。もともとの価格は分からないが、コーヒー1杯の価格は、パリで平均1.4~2.7ユーロ(約200円~400円)程度とされているため、最も丁寧な頼み方をした場合が本来の価格ということになるのだろう。7ユーロは日本円にすればおよそ1000円だ。つまり、客はどうしても「こんにちは、コーヒーください」と頼まざるを得ないというわけだ。
店長は「もともとは冗談で始めたもの」と説明している。ランチタイムにはピリピリした客がやってきて、時折店員に対して失礼な態度でコーヒーをオーダーする。店長はこうした態度に辟易し、マナー改善を促すつもりで導入したそうだ。