大阪市の天王寺動物園が2014年1月1日、じつに40年ぶりの「元日営業」に踏み切る。
動物園をめぐっては、橋下徹市長が13年1月4日に「かき入れ時に休むなんて民間企業ではありえない」などと年末年始(12月29日~1月1日)の休園を批判していた。あわせて、大阪城天守閣も13年ぶりに元日に営業することになった。
イベント満載、100周年に向けて「カウントダウン」
大阪市の天王寺動物園は2014年と翌15年の1月1日を「臨時開園」することを決めた。「15年に開園100周年を迎えることを記念しての対応」と説明する。
元日営業について、動物園は「たしかに橋下市長の発言を受けて検討したことはありますが、2014年は来るべき100周年のプレイベントを開催し、1年後のためのスタートを気持ちを新たに迎えたいと考えています」と話している。
2016年の元日営業については、「決めていない」。
天王寺動物園では14年の干支の「午」にちなみ、日本在来の小型馬「野間馬」の「福ちゃん」がゲートで来園者をお出迎え(午後1時と午後2時半)するほか、記念撮影に応じる。また、「フンボルトペンギン」を描いたオリジナルカレンダー(非売品)を先着1000人に配布したり、着物での来園者(1月3日まで)には入園料を、500円のところを350円(大人のみ、同伴者1人まで適用)にしたりと、集客のためのイベントを用意する。
さらには、約4メートル×2.4メートルもの「動物園100周年カウントダウン花壇」をつくる。1日11時から除幕式を行い、開園100周年に向けてのカウントダウンをはじめる。
動物園は「ぜひ来園してほしい」と、熱心に呼びかける。
一方、大阪市の橋下徹市長は動物園と大阪城天守閣の元日営業について、「やればできるということ。需要がなければやっても仕方がないので検証はするが、(今後も)顧客満足度を高めていくことを徹底していきたい」と話した、という。