マックレジ上の「消えたメニュー表」が「復活」 ネットは「俺たちの大勝利!」と気勢上げる

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   日本マクドナルドがレジ上の「消えたメニュー表」を2013年12月11日、14か月ぶりに復活させた。お客から「どんなメニューがあるのか分からない」「カウンターで考えたい」といった苦情があったからだという。

   レジ上のメニュー表が無くなったのは12年10月から。ネットでは反発が強く、今回はとうとう間違いを認めたとし、「笑いが、止まらない」「俺たちの大勝利!」などと気勢を上げている。

「最終確認がレジの上で出来ないじゃないか」

「メニュー表」復活で低迷に歯止め?
「メニュー表」復活で低迷に歯止め?

   マクドナルドがレジ上のメニュー表を無くした理由は、お客の中にレジ上のメニュー表を見て注文に悩み、後ろに並ぶお客がストレスを感じてしまうから。通路に張られたポスターや、レジ上のメニューボードで予め注文を決めもらい、注文から完成までの時間を短縮するというものだった。

   原田泳幸社長(当時)は、

「レジが30秒短縮されれば、売り上げが5%伸びる」

と発言したそうだ。

   しかし、これがネット上で激しい反発を浴びた。

「最終確認がレジの上で出来ないじゃないか」
「日本人には近眼が多いのに、まるで罰ゲームだ」
「結局は店の効率だけ考えて客へのサービスはなおざり」

などといった意見が多かった。

   なぜこの年の瀬にレジ上のメニューを復活させたのか。マクドナルド広報は、まず、「復活」というのは間違った言葉の使い方で、レジの下にメニュー表は継続して用意していたし、お客様に見せてもいいた、と説明。

お客は「カウンターで何を注文するか考えたい」

   今後はカウンター上のメニューボードと連動した全く新しいメニュー表を作り、常時カウンター上に設置する方針になった、という。なぜ方針を変えたのかについては、カウンターで何を注文するか考えたい、というお客の要望が寄せられたためなのだという。マクドナルドとしてお客のために利便性を追求していたつもりだったが、反発もあったと打ち明けた。

   マクドナルドは業績低迷に歯止めがかからない。13年1~9月の期連結決算は、売上高が前年同期比10・6%減の1973億円、純利益が36・3%減の63億円の減収減益で、10月も既存店売上高が同9・7%減、客数も同13・9%減、11月は既存店売上高が同10.4%減、客数は同14.4%減だった。

   ネットではマックで食事をしなくなったきっかけが「消えたメニュー表」だったという意見もある。そうした不安も今回のメニュー表の復活で払拭されたかというと、ネットの反応はいささか微妙で、マックには戻らないと宣言している人もいる。

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