JR東日本は、2014年4月の消費税率の8％への引き上げに伴う運賃改定で、IC乗車券では1円刻みで増税分を転嫁する一方、券売機で購入する切符は10円単位とする「二重運賃」を採用。2013年12月12日に国土交通省に申請した。山手線の場合の初乗り運賃で、券売機の切符は140円、IC乗車券は133円になる。
JR東日本は、紙の切符は従来どおり10円単位とし、税抜き運賃に8％を上乗せする。10円未満は四捨五入が基本だが、山手線を含む首都圏の「電車特定区間」内は10円未満を切り上げ、IC乗車券のほうが同額か安くなる。他の地域は切符が安くなるケースもあり、各駅の掲示できめ細かく案内する。
JR西日本など他の5社はIC乗車券の普及率がまだ低いため、1円単位の転嫁を見送った。また、首都圏では東京急行電鉄など私鉄もIC乗車券は1円刻みを検討中。