今年の新規上場、2割増の58社に 6年ぶりの高水準、初値も高騰

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来年も大型案件

   今年の新規上場の銘柄をみると、まず一番の大型案件が、サントリーホールディングス(HD)傘下の「サントリー食品インターナショナル」だ。次期サントリーHDトップの呼び声高い鳥井信宏氏が社長を務め、時価総額は今や堂々の1兆円超。他に大きいのは12月19日の上場を予定する、傘下銀行が一時国有化された「足利ホールディングス」など。ベンチャー系ではネット、バイオ関連がやはり多い。東京都以外に本社を置く企業も半分近くに上り、東証が地方行脚で上場企業を掘り起こした成果も出始めている。

   来年に目を転じると、何といっても注目は無料通話アプリなどを展開する「LINE」。このところミクシィやグリーのように業績が市場の期待通りでないネット企業も多いなか、近年にない成長株と見られている。このほかの大型案件はリクルートホールディングスや液晶パネルのジャパンディスプレイなど。2015年には日本郵政という超大型案件も控えており、新規上場銘柄に対する証券業界の期待は高い。

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