橋下氏から聞いた「重大な意思・決意」 「維新」離党の東国原氏が都知事選出馬?

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   日本維新の会の東国原英夫衆院議員(近畿比例)が2013年12月11日、維新の会を離党する考えを明らかにした。比例区から当選したことを理由に、議員も辞職する。そこで注目されるのが今後の身の振り方で、東京都知事選や宮崎県知事への出馬が取りざたされている。

   東国原氏は離党の理由を5点にわたってブログに書き連ね、その中で最も重要視したのが橋下徹共同代表(大阪市長)から聞いたという「ある重大な意思・決意」。ブログには今後の方針については触れられていないが、橋下氏は「二人で男同士で話し合ったことですから」と意味深に話している。

党内で居場所がなくなった?参院選惨敗で愛想尽かした?

東国原氏の身の振り方に注目が集まっている
東国原氏の身の振り方に注目が集まっている

   東国原氏は12月11日朝更新したブログで、離党の経緯について、

「党の原点回帰・刷新が今のところ又は今後とも困難であると思われること」
「党内の東西二元体制の弊害、党内(特に国会議員団)のマネジメント・ガバナンス」

といった党の体質の問題や、自らの居場所がなくなったことを挙げた。

「日本維新の会の中で、私の一定の役割は終わったと考えております(ていうか、最初から余り役に立っていないですが(笑))」

   また、

「参議院選挙後、党や党執行部の刷新や選挙総括等を求めて、両院総会を開催すべく、署名運動等をさせて頂きましたが、叶いませんでした」

とも説明。参院選惨敗の責任を誰もとらなかったことに愛想を尽かしたとも読める。

   5つ挙げた理由の中でも、最重要視しているのが橋下氏との関係だ。

「今年の6月30日、橋下氏からある重大な意思・決意を伺いました。その事を今回(12月10日)再度確認させて頂きました。尚、相手のあることなので、その詳細についての言及は差し控えます」

   文面通り理解するとすれば、橋下氏の「重大な意思・決意」が、今後の東国原氏の身の振り方を読み解く上でのヒントになりそうだ。

県知事のように「投げ出した」というイメージがつけば苦戦しそう

   現時点で指摘されているシナリオは2つ。ひとつが、宮崎県知事への「出戻り」だ。

   宮崎県知事は15年1月20日に任期満了を迎える。これにともなう知事選に東国原氏が立候補を検討していると、地元紙の宮崎日日新聞が13年10月に報じている(本人は否定)。だが、東国原氏は「県知事としての限界を感じた」という理由で2期目の出馬を見送ったという経緯があるだけに、同紙によると地元の反応は、

「何がしたいのか分からない」
「筋が通らない」

と冷ややかだ。

   もうひとつが、都知事選への2度目の出馬。猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」をめぐるスキャンダルで辞任の危機にあり、早めに選挙準備に動いているとの見方だ。11年の都知事選では現職だった石原慎太郎氏261万票に対して東国原氏は169万票を獲得した実績もある。

   都知事選をめぐっては、すでに舛添要一元厚労相、ジャーナリストの池上彰氏、小池百合子元防衛相などの名前が取りざたされている。これらのメンバーの中で、東国原氏がどれだけ知名度を生かせるかが問われるが、東国原氏は12年12月の衆院選で衆院議員に当選したばかり。宮崎県知事と同様に「投げ出した」というイメージがつけば、苦戦も予想される。

橋下氏「ダメです!二人で男同士で話し合ったことですから。妻にも言ってない」

   東国原氏のブログで名前が登場した橋下氏は12月11日朝の囲み取材で、

「永田町というか政治の世界にとって非常に痛手」

と離党と議員辞職を惜しんだ。さらに、今後については

「東国原さんは、色んな形で政治に関与されるんじゃないでしょうかね?議員という世界では、今回自分は辞めるというご判断をされたのだと思う」

と議員以外の形で政治に関わっていくとの見方だ。

   ただ、東国原氏がブログに書いた、肝心の「ある重大な意思・決意」については、

「いやー、それは僕はわかりません」

ととぼけ、都知事選については、

「二人の話ですから、僕はなんにも喋りません!ご本人に聞いてください。二人で喋ったんだから、こんなこと言ったらもう、それこそ『どんな親のしつけなんだ』(と思われる)。ダメです!二人で男同士で話し合ったことですから。妻にも言ってない」

と苦笑するばかりだった。

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