県知事のように「投げ出した」というイメージがつけば苦戦しそう
現時点で指摘されているシナリオは2つ。ひとつが、宮崎県知事への「出戻り」だ。
宮崎県知事は15年1月20日に任期満了を迎える。これにともなう知事選に東国原氏が立候補を検討していると、地元紙の宮崎日日新聞が13年10月に報じている(本人は否定)。だが、東国原氏は「県知事としての限界を感じた」という理由で2期目の出馬を見送ったという経緯があるだけに、同紙によると地元の反応は、
「何がしたいのか分からない」
「筋が通らない」
と冷ややかだ。
もうひとつが、都知事選への2度目の出馬。猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」をめぐるスキャンダルで辞任の危機にあり、早めに選挙準備に動いているとの見方だ。11年の都知事選では現職だった石原慎太郎氏261万票に対して東国原氏は169万票を獲得した実績もある。
都知事選をめぐっては、すでに舛添要一元厚労相、ジャーナリストの池上彰氏、小池百合子元防衛相などの名前が取りざたされている。これらのメンバーの中で、東国原氏がどれだけ知名度を生かせるかが問われるが、東国原氏は12年12月の衆院選で衆院議員に当選したばかり。宮崎県知事と同様に「投げ出した」というイメージがつけば、苦戦も予想される。