観戦希望者はFIFAのホームページから自身で購入
観戦希望者はFIFA のホームページから自身で購入する仕組みのため、旅行会社は今のところ、往復の航空便と現地のホテル、スタジアムまでの交通などをパッケージにして提供する「応援ツアー」しか企画できないわけだ。
ちなみに、チケットは1試合のみ、スタジアム限定、応援チーム特定の3種類で、1試合135ドル(約1300円)から、応援チームを1次リーグから決勝戦までの7試合、すべて観戦した場合の3350ドル(約32万円)などがある。
W杯ブラジル大会の応援ツアーについて、HISは「サッカー王国で行われる大会ということで、モチベーションは上がっていますし、『ブラジル大会だから行きたい』という人は少なくありません」と、期待を寄せている。
とはいえ、希望するチケットはなかなか手に入らないし、手間がかかる。また、「(ブラジルは)日本の裏側ですから、物理的に遠く時間がかかります。国土も広大ですからスタジアムへの移動も大変。治安も必ずしもよいとは言えないところがありますから、その分旅費もかかります」と、ある旅行会社の関係者は話す。
前回、2010年の南アフリカ大会も日本人にとっては有名な観光地とはいえず、「遠い国」だった。そのため、前々回のドイツ大会で「1試合、観戦20万円」からだったツアー料金は、1次リーグ初戦のカメルーン戦が5泊8日56万8000円(観戦チケット別)など、倍以上になった。
当時、JTBは「0泊4日」の弾丸ツアーを38万9000円(チケット別)で発売したが、ブラジル大会はその南ア大会を上回るかもしれない。