値上げで客単価は上がったが…
2013年8月、日本マクドナルドの社長兼CEO(最高経営責任者)だった原田泳幸氏から元カナダ法人の女性幹部、サラ・カサノバ氏にトップが交代。9月から、それまで都道府県別に6段階に分けていた地域別の価格体系を改め、立地条件や地域の経済環境に応じた商圏別の9段階に細分化、かつ商品の価格幅も広げる、新たな価格設定を導入した。
当初はこの値上げによって全体の売上高で約1%の増加を見込んでいたが、こうした「改革」の効果はまだみられない。
値上げによって客単価は上昇したが、半面「提供しているハンバーガーの品質が変わらないのに、値段だけが上がった」と、消費者にはマクドナルドの「お得感」が伝わらなくなったことも影響しているようだ。