燃費競争で激しく戦うトヨタとホンダ なぜHVよりもPHVに力を入れないのか

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ドイツのポルシェが4ドアスポーツセダンにPHVモデルを投入

   事実、国内でPHVを一般ユーザーに市販しているのは、トヨタプリウスPHVと三菱のアウトランダーPHEVだけだ。プリウスPHVはリッター当たり61.0キロ、アウトランダーPHEVは60.2キロと、燃費は従来のHVモデルの倍近くに向上する。

   もっとも、これは電気自動車(EV)と同様、充電をしながらEVとしての走行をメインに、必要に応じてエンジンも動かすという、理想的な使い方をした場合の燃費だ。トヨタはこれを「複合燃費」と呼んでいる。実際に街中だけでなく、高速道路や山坂道などを走った場合の燃費は従来のHVに近づくに違いない。

   世界的にはドイツのポルシェが4ドアスポーツセダン「パナメーラ」にPHVモデルを投入するなどしているが、本格的な普及は欧米でもこれからだ。

   いずれにせよ、低燃費競争は2年ほど前までは30キロ超が目標だったが、今後は35キロ超がベンチマークになるのは間違いない。日本車メーカーの低燃費競争はとどまるところを知らないようだ。

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