大震災被災地の防潮堤の在り方めぐり 「見直し」求めるアッキーVS進次郎

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気仙沼市は約65%が建設で合意

   一方、被災地では防潮堤の建設に向けて、ゆっくりではあるが前進している。たとえば、東日本大震災前に宮城県有数の海水浴場としてにぎわっていた気仙沼市の大谷海岸には、高さ9.8メートル(東京湾平均海面が基点)の防潮堤の建設計画がある。

   地上からは6.1メートルの高さで、やはり景観が損なわれるとの理由から反対する声もあるが、気仙沼市は「建設に向けては、周辺道路や漁港設備との調整もあって詳細はこれから」としながらも、同意を得られたという。

   気仙沼市によると、31の管理漁港のうち、防潮堤の建設に合意している漁港は現在約20あり、12~13の漁港で計画が進行している。半面、防潮堤の建設を見送った漁港は2~3あり、それらの漁港は規模が小さいことが理由。まだ結論が出ていない漁港との調整を続ける。

   市は「2012年以降、地域ごとで意見交換会を重ねてきており、そこで地元と合意できたところから計画を進めています。防潮堤の高さは宮城県の設定基準に則っており、市内では話し合いによって変更されたことはありません」(水産基盤整備課)と話す。

   建設が決まっている漁港の中で、一番高い防潮堤は14.7メートルの高さがある。

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