「関ジャニの仕分け∞」(テレビ朝日系)や「カラオケ★バトル」(テレビ東京系)など、カラオケの採点で得点を競い、「勝負」を決めるバラエティー番組が大人気だ。
ビブラートの長さやこぶしの回数など細かいテクニックまで評価され、プロ歌手が苦戦したり、意外なタレントが高得点を叩き出したりする「ドラマ」がウケている。
本職の歌手にタレントや素人の子供が勝ってしまうことも
現在の「カラオケ採点番組」人気に大きく貢献しているのが、「仕分け∞」だ。プロ歌手と「歌うまタレント」や「歌うまキッズ」が得点を競う企画で、本職の歌手にタレントや素人の子供が勝ってしまうこともある。
タレントに負ける歌手も多い中、プロ歌手枠で出場しているMay J.さんは2013年11月2日放送回までに驚異の21連勝を成し遂げ、一気に知名度を獲得した。
「元祖カラオケ採点番組」をうたうのは「カラオケ★バトル」だ。06年9月から不定期で放送されている。歌うまタレントが芸能界No.1をかけて得点を競ったり、歌自慢の素人が日本一を目指して歌唱したりする。
13年11月22日には、「カラオケ得点対決!下剋上カラオケサバイバル」(テレビ朝日系)という特別番組も放送され、歌手と歌うまタレントが得点を競った。TBS系の人気番組「ぴったんこカン・カン」と「中居正広の金曜日のスマたちへ」という強い裏番組がありながら、視聴率11.9%とまずまずの数字だった。
人が聞いた印象に近い「精密採点DX」
これらの番組で使用されている採点機能が、通信カラオケ「LIVE DAM」の「精密採点DX」だ。
運用する第一興商によると、音程の正確さを厳しめに評価し、「ビブラート」、「ロングトーン」、「リズム」、「安定性」、抑揚やこぶしなどの「表現力」で加点する採点方式だという。
他にも細かく採点基準を設けていて、「人が聞いた印象により近い採点」というところまで精度を高めているそうだ。
得点レベルは、95点以上が「プロ級」、90~95点未満が「上級」、85~90点未満が「やや上級」、75~85点未満が「中級」、75点未満が「練習しましょう」という。番組企画に挑戦する人は、勝者も敗者も「プロ級」「上級」という高いレベルでしのぎを削っていることは間違いない。
番組の人気にともない、採点機能についてカラオケの店舗への問い合わせが増えているそうで、全国的な「採点ブーム」到来もすぐそこかもしれない。