新しいUSBコネクタの規格「Type‐C」の開発が始まった。2014年半ばにも最終仕様が決まるという。
「USB Type‐C」が登場すれば、デバイスを接続する際にプラグの裏表(上下)を気にせずに挿して、接続できるようになる。
長年抱えていた「問題」が解決!
USB規格を策定している米USB Implementers Forum(USB‐IF)のUSB3.0 Promoter Groupは2013年12月3日(現地時間)、次世代USBのコネクタ「USB Type‐C」の開発を開始したと発表した。
このコネクタは、最近の製品がより薄型になってきていることに対応するため、まったく新しく設計したとされ、2014年半ばに最終仕様を決める見込みという。
サイズは、スマートフォンなどと接続できる現行の「USB2.0 Micro‐B」に近い小型サイズを採用。小型のため、薄型のスマートフォンやタブレット端末からノートパソコンにデスクトップPCまで応用できる。
最大の特徴はプラグの向きを気にせずに装着できることで、USBが長年抱えていた「表裏が分かりにくく、挿しにくい」という問題が解決される。
ただその結果、新たな形状となるため、現行のコネクタ形状(Type‐A、Type‐B、Micro‐Bなど)との後方互換性はなくなる。最終仕様で、新旧コネクタの接続ケーブルやアダプタについて明示するとしている。
現在もプラグの向きが、どちらが上か下かがわかりにくいことで、トラブルに見舞われている人は少なくないはずだ。
たとえばUSBメモリーを挿すとき、本来は裏表なので確率は50%のはずなのに、とりあえず挿してみて挿さらない。ひっくり返してみてもやっぱり挿さらず、再度ひっくり返してみてやっと挿さった、といった経験は誰でもあるだろう。
デスクトップPCのように、ポート(挿し込み口)が見える個所にあればいいが、PCの横や裏側にあるときなどは、いちいち裏表を確認してから挿し込まなければならず、急いでいるときはイライラの原因になる。
少なくとも、ポートに対してUSBコネクタの上下の向きが逆になっていないかを確認する必要がなくなるだけでも便利になる。