無職女性が半年で約1万5000回110番 「知人を逮捕しろ」とウソ通報で逮捕

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「すぐに切られるようになったので、かけ続けた」

   通報内容は支離滅裂だが、門前容疑者は時折、堺署の説得に応じるような素振りもみせていた。堺署は容疑者の自宅を訪れ、約60回にわたり説得を続けていた。その際のことを、副署長は「インターホン越しに『今眠たいから寝る』と一方的に切られることもあったが、『わかったわかった、緊急の時じゃなきゃあかんねんな』とその場では説得に理解を示すこともあった」と話す。容疑者は現在独り暮らし。酒を飲んでいることも少なくなかったが、取り乱したり荒々しい口調になったりすることはなかった。また署員に促されて何度か交番を訪れた際には、一方的にしゃべり続けた後、自主的に帰って行ったという。

   それでもウソ通報は止まらなかった。堺署はとうとう説得を諦め、逮捕状を取った。逮捕容疑は11月22日、携帯電話から188回にわたって不要な110番をして、府警通信指令室の業務を妨害した疑い。ちなみに電話は9時13分から22時14分までにかけられていて、少なくとも4分に1回は110番していたことになる。門前容疑者は「何回110番してもすぐに切られるようになったので、かけ続けた」と供述し、容疑を認めている。さらに逮捕後には「こんなんで捕まるとは思わなかった」ともぼやいていたそうだ。

   ちなみに、こうした「不要通報」の逮捕例はこれまでにもある。11年1月に逮捕された兵庫県西宮の職業不詳の女(35)は容疑を否認しているが、10年10月の1か月間に6000回以上、1月~10月には約1万7700回にわたって無言や意味不明な内容の110番を繰り返した疑いがもたれている。また今年8月に逮捕されたコンビニ店員の男(44)は、13年6月までの1年半に約2万8000回にわたって無言の110番を繰り返し、多い日には約1500回にのぼった日もあったという。

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