「黒塗り記事」は朝日新聞が先に書くべきだった
UK氏は12月5日夕方になって、朝日新聞の記事の体裁をまねた「完全版」を掲載した。「完全版」なので、UK氏が本来伝えたかった「小ネタとオチ」が載っているはずだ。そのひとつが、
「官僚にせよ記者にせよ、いい大人が真っ黒な紙切れをまじめにやり取りするなんて実にアホらしい。受け取った記者も『意味のない紙切れが届いたので黒ヤギさんに食べさせました』とでも書いておけばよかったのではないか」
というもの。「黒塗り記事」については、朝日新聞が先に書くべきだったと主張した。
「そうすれば『ついに朝日発狂www』とか、2ちゃんねるのまとめサイトあたりが絶対に食いついてきたはず。紙の新聞を買ってくれているじいさんばあさんに気を遣って穏健な紙面を作っているのかもしれないが、今のままだと確実に泥船。先細る高齢読者と心中する気なら別にかまわないですが」
また、ツイッターで社説が「ネタかぶり」と指摘した件については、朝日新聞が1989年に起こしたねつ造事件を引き合いに皮肉った。
「あの社説も中途半端だった。南海のサンゴ礁のような傷一つない無の更地から、謎の人物K・Yさんを作り出せるほどの想像力があるのに、どうしてその想像力が全面黒塗り記事掲載という方向に働かなかったのか。ある意味ではもったいないことをしたな、と思う」
虚構新聞は、過去にも朝日新聞のねつ造を皮肉ったことがあり、今回のやりとりは、その延長戦上だともとれる。12年8月の記事「朝日新聞社、虚構新聞社のTOBに前向き」では、
「朝日新聞社では、虚構新聞社を買収することによって、若い読者が多いネット報道分野での足がかりを築くとともに、捏造報道制作のノウハウを得るなど両社の相乗効果を期待しているもようだ」
と報じている。読み方によっては、朝日新聞が捏造報道のノウハウを求めているともとれる。